
「入居者様の“おうち”にお邪魔する気持ちで。相談できる仲間と、じっくり看護する。」
シニアスタイル東園田・藤永さん(看護士)
シニアスタイル東園田・ナーシングホーム(7階)で看護師として働く藤永さん。
24時間の看護ケアが必要な方を対象に、痰の吸引など医療行為が頻繁に必要な方の対応を担っています。東京の公立三次救急の総合病院から大阪へ転居を機に転職。 「一人の方にじっくり関わる看護がしたい」という思いから施設の道を選び、常時3名以上の看護師がいる相談しやすい環境に魅力を感じて入職しました。
“ここは入居者様のおうち”という意識で空間と時間を尊重し、チームで支える看護を実践しています。
CHAPTER 01
病院から施設へ――「一人の方をじっくり看る」ための転職
前職は公立の三次救急・総合病院。入退院のサイクルが速く、事務的な処理や段取りが中心になりがちで、患者一人ひとりに深く向き合いにくかったと言います。大阪への転居をきっかけに、派遣でデイサービス等を経験したうえでシニアスタイルに出会い、最終的に転職を決めました。
「入退院の処理に追われて、一人の患者さんにじっくり関わるより“業務をこなす”感じになってしまって。私はその人を知って看護する方が好きだなと思い、長く関われる施設を選びました」
決め手は、いつでも相談・合議できる編成。「看護師が常に3名以上いると聞いて、先輩に相談・会議して判断できるのが一番いいと思いました」

CHAPTER 02
ナーシングホームでの役割――“少人数・長時間”で寄り添う看護

勤務先の7階フロアはナーシングホーム。痰吸引などの医療処置が日常的に必要な方が多く、満床でおよそ15名を日勤2〜3名体制で看ています(他フロアにも担当者あり)。
「基本的に皆さん気管切開や痰の吸引が必要な方が多く、医療行為が頻繁に必要です」
病院のように“退院”をゴールに急ぐのではなく、生活の場で変化を見守るのが施設看護の仕事。“おうち”にお邪魔する気持ちで、その方の空間と時間を尊重します。「施設は入居者様のおうちという意識で、安心して過ごせるように空間を意識して看護しています」
CHAPTER 03
“相談のしやすさ”が当たり前――学び合い、課題も言葉にする
入職して実感したのは、看護師同士の相談が自然に起こる風土です。カンファレンスの形式に限らず、小さな気づきをすぐ共有する対話が、日々の知見を積み上げます。
「自然とチームで相談する場面が多いので、話を聞いているだけでも学びになります」
一方で、多職種(看護・介護・機能訓練)での本格的な議論の機会は、今まさに増やそうとしている途上。「多職種で1つの課題をしっかり話す場がまだ足りない。これから機会を増やしていこう、という話になっています」

CHAPTER 04
ワークライフの“安心”――希望が通る・休めるから、オンに集中できる

希望休は月2日が原則ですが、リーダーが事情を汲み取り3日以上や夜勤の調整なども柔軟に相談に乗ってくれると言います。
「この日は3日ほしい、夜勤入り以外だと助かるなど、小さなことも相談できるのがありがたいです」
結婚有休(2〜3日)などの制度も心強い後押しに。
「来月入籍なのですが、結婚有休があると聞いて助かりました」
前職に比べ、休みの日に仕事を気にしてしまう不安が解消され、手厚い引き継ぎ時間(例:日勤→夜勤へ約1時間)が“抜け漏れ”の不安を減らしています。
「オフはしっかりオフにできて、出勤したら切り替えてオンに。ビクビクしながら休日を過ごすことがなくなりました」
改善要望としては、希望休や有休の上限の拡充。「有休13日だと体調不良で減って不安。もう少し増えると安心です」
CHAPTER 05
大切にしていることと、これから――“居場所”を守る看護へ
いちばん大切にしているのは、入居者様第一の視点で“安心できる居場所”を守ること。
「皆が同じ方向を向いて、どう看護していくかを日々試行錯誤しています」
ご自身の課題としては、自ら発信し、看護内・多職種での場づくりをリードしていくこと。「自分から声をかけてカンファレンスを開くなど、主体的に動けるようにしたいです」

MESSAGE TO FUTURE COLLEAGUES
「経験の有無に関わらず働きやすい職場だと思います。興味があればぜひ。入居者様第一で、チームで相談しながら看護ができます」
